top of page

WDASとは

理念

世界中の盲学校の子どもたちや目の見えない人びとに、晴眼者と一緒に全盲の人も鑑賞できるマリスの絵(P2参照)を楽しんでほしい、代表的な芸術である絵画というものを観る体験をしてほしい。耳の聞こえない子が骨振動で音楽を楽しめるように、盲学校の子どもたち、目の見えない人びとが、指で絵を楽しむことができたら、すばらしい!この世の中には容易にできないこともあるけれど、不可能だと思ってきたことを可能にする体験をとおして、アートで心を通わせることができれば、みんなが優しさを思い出す。それはきっと世界の平和に繋がるはずである。

活動内容

1.アートでやさしい社会づくりを目的として、視覚障がい者と健常者が共に鑑賞することができる絵画(※以下マリス)を世界中の盲学校の子供達に鑑賞してもらい、視覚障がい者に「絵画鑑賞」という新しい文化を根付かせるための活動。

2.視覚障がい者を中心に他の障がい者及び身体的に不自由な部分を有する高齢者に、文化、生活環境の向上のためのアートとデザインの研究及び開発。

5つの柱

​<マリス宣言より抜粋>

1 世界の目の見えない人みんなに、絵を見せたい。その方法としてマリスの絵画技法※2を役立てる。
※2マリス世界統一基準表は、音楽の五線譜のように世界共通。

2 世界中の盲学校に、マリス絵画を回覧する。

3 まず、先進国からスタート。先進国における初等教育の美術教科書・カリキュラムにマリスを導入し、混ざり合う社会への理解を幼少期から育む。対象は、目の見えない子どもたちと目の見える子どもたちすべて。

4 初等教育の学習指導要領カリキュラムにマリスが採用された国々に、マリスの教材製造工場をつくり、視覚障がい者を含め、多様なジャンルでハンディをもつ障がい者のために、雇用の場を創出する。

5 各国少なくとも1ヶ所に“視覚障がい者のための灯台”を建てる。45歳以上の全盲の人たちを対象とする中高年ホーム※3をつくることである(夫婦の場合、片方が全盲のカップルを含む)。それによって身体の老化に伴う、本人と家族の負担と不安を取り除き、実り豊かな社会生活を営む人権を守る。

※3例として、日本には、本間昭雄氏(社会福祉法人 日本盲人福祉委員会会長)が推進した各県1ヶ所の全盲の人のハンディに配慮した老人ホームがある。

bottom of page